hype(ハイプ)の意味や使い方を例文付きでわかりやすく紹介!

 

「hype」の発音は「ハイプ」

「hype」という単語は、「ハイプ」と発音します。hのあとに母音なしでyがくるので、初見だとどう読めばいいのか混乱してしまうこともめずらしくありません。 また、イギリス英語では、hが「エイチ」ではなく「ヘイチ」と聞こえるように発音されることがよくあり、「hype」のhも息が混じったような音で発音されます。 一方、アメリカ英語では日本語の「ハ」と同じ音で読まれます。そのため、「hype」の発音もアメリカとイギリスでは少し異なるということを知っておきましょう。 また、pの発音は「破裂音」と言い、ほとんど聞こえないくらい小さな音で読まれます。「ハイプ」と全ての音を均等に発音すると日本語訛りに聞こえるので、hの音にアクセントを置き、pはほとんど発音しないようメリハリをつけて読むことがポイントです。

スポンサーリンク

「hype」の意味

「hype」は言葉として聞いたことがあっても、知らないとその意味が想像しづらい単語です。ここでは、「hype」の主な意味である「誇大広告」と「麻薬常用者」の2つについて説明します。 「hype」は比較的新しい単語でスラング的な意味合いもあり、古い辞書には載っていないこともあります。スラングとしての使い方も一緒に紹介するので、ぜひこれ機に「hype」の意味を押さえておきましょう。

 

誇大広告

「hype」は名詞で「誇大広告」という意味です。「media hype」で「メディアの騒ぎ」「メディアによる誇大広告」という使われ方をします。 ・There has been too much hype around the new film. (その新しい映画の誇大広告がひどい。) 動詞として、「誇大に宣伝する」「誇大な宣伝で人々をあおる」という意味になることもあります。 ・We have to hype the film to attract the financiers. (出資先を惹きつけるために、その映画を誇大に宣伝しなければならない。) 誇大な宣伝によって人が夢中になったり盛り上がったりする、という様子から転じ、「興奮した」「夢中になった」という意味で「hype」が使われることもあります。若者の間ではこの使われ方が主流になってきています。 ・I am so hyped up and can’t stop smiling. (とても興奮しちゃって、笑いが止まらないよ。) テンションが上がった時に言ってみると、あなたがとても興奮しているということがネイティブスピーカーにはよく伝わります。

スポンサーリンク

麻薬常用者

「hype」には元々「麻薬常用者」という使い方もあります。「on the hype」という使い方をする場合、「麻薬中毒になって」という意味になります。 ・He has been on the hype since he was a teenager. (彼は10代の頃から麻薬を常用している。) ・Don’t get so hyped or you’re gonna be in the bathroom all night! (麻薬をやりすぎると、一晩中風呂場で過ごすことになるぞ!) 今ではこのネガティブな意味で使われることよりも上記で紹介した「夢中になる」「興奮する」というスラング的な使われ方をすることがほとんどです。「そういった意味もある」程度に知っておきましょう。 しかし、文脈次第では「麻薬中毒だ」というように捉えられかねない場合もゼロではありませんので、「hype」を使う時には相手を勘違いさせないよう注意が必要です。

スポンサーリンク

「hype」の使い方

さらに、「hype」の使い方を例文とともに掘り下げて見てみましょう。「hype」は動詞としても、名詞としても使うことができる言葉です。 ここでは、その両方の使い方をご紹介します。「hype」を会話や文章の中で見つけた時に、どういった意味で使われているのかを理解するための参考にしてください。

「hype up」は動詞として使う

hypeは動詞で「誇大宣伝をする」という意味だと前述しましたが、しばしば「hype up」となり「up」を伴います。 ・The media is now hyping up the political scandal. (メディアは現在その政治的スキャンダルを誇大に宣伝している。) ・The MC was trying to hype the crowd up before the live started. (MCはライブが始まる前に群衆を盛り上げようとした。) ・The audience was really hyped when the singer showed up on the stage. (その歌手がステージ上に現れた時、観客はとても盛り上がった。) 誇大宣伝して人々が扇動されることから、「盛り上げる」という意味でも「hype」が使われることがあります。この場合も「up」を伴います。 「hype」が誇大宣伝をする、という意味で使われている時は少なからずその広告を批判いたり、よく思っていないという意図が込められるということを覚えておきましょう。ただ単に「この広告が素敵!」と言いたい時などは「advertisement」という単語を「hype」の代わりに用いる方が無難です。

 

「hype」は競合の誇大広告を批判するときに使う

「hype」は今でこそスラングとして使用されポジティブなニュアンスもありますが、本来はネガティブな意味合いを含んだ単語です。そのため、競合の誇大広告を批判する時によく使われます。 ・Nobody will fall for such hype. (そんな誇大広告には誰もひっかからないだろう。) ・This is the hype coming from the oil traders. (これは石油商人たちによる誇大広告だ。) 一方で、以下のような表現もあります。 ・The hype is real. (誇大広告は真実だった。) これは、2018年4月にアメリカのメジャーリーグ情報サイト”MLB News”で日本から移籍した大谷翔平選手に関する記事の見出しです。大谷選手への期待は大きく、連日大きく報道されていました。それに対して「hypeだ」「誇大宣伝だ」という批判の声も上がっていたのです。しかし、彼はめざましい活躍を続け、「The hype is real.」と言わしめました。 「hype」は基本的には批判としての意味がありますが、このように文脈によっては賛辞になったりもするおもしろい言葉なのです。

まとめ

「hype」の意味と使い方は理解できましたか? 「hype」には「誇大広告」と「麻薬常用者」という意味があります。それが転じ、最近では「夢中になる」「興奮する」というスラングとしても若者たちの間でよく使われています。 「hype」は基本的にはネガティブな意味合いがあり批判として使われる言葉ですが、使い方次第ではこの上ない褒め言葉になったりもします。そのため、「hype」はどのような文脈で使われているのかを丁寧に読み取り、話し手の意図を汲み取ることが大切です。 「hype」の使い方をマスターして、ネイティブにさらに一歩近づきましょう!