「ぐうの音も出ない」の意味や例文や「手も足も出ない」「手に負えない」などとの違いを解説!

「ぐうの音も出ない」の意味は「相手に言いくるめられ弁解、言い返しができない」

ぐうの音も出ない

ぐうの音も出ない(画像:Unsplash

「ぐうの音も出ない」は「相手に言いくるめられ弁解、言い返しができない」という意味の慣用句です。 日常会話でもよく耳にする表現なのでしっかりと覚えておきましょう。

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「ぐうの音も出ない」の由来:「ぐう」の意味

「ぐうの音も出ない」の由来

「ぐうの音も出ない」の由来(画像:Unsplash

「ぐうの音も出ない」は「ぐう」の意味がわかりにくいかもしれません。 「ぐう」とは息が詰まった時にの音です。何かを発言しようとしても、相手から徹底的にやり込められてしまったり、反論の余地がない主張を展開された時に息が詰まりますが、その時になる音が「ぐう」です。 つまり、「ぐうの音も出ない」とは「ぐう」という音すら出ないほど相手の意見が正論で、言い返しようがない時に使われる表現だということです。

 

「ぐうの音も出ない」の類語・他の言い方は「手も足も出ない」「手に負えない」

類語・他の言い方

類語・他の言い方(画像:Unsplash

「ぐうの音も出ない」には「手も足も出ない」「手に負えない」という類語表現もあります。 この見出しではそれぞれの表現の意味の違いを紹介していきます。

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「ぐうの音も出ない」と「手も足も出ない」の違い

「ぐうの音も出ない」と「手も足も出ない」の違いは、「力量」や「手段」という意味の有無です。 「手も足も出ない」とは「力量が追いついておらず対抗する術がない」「他に対処できる手段がない」という意味です。つまり、自分と相手の実力が大きく開いている時や、いろいろ試したもののこれ以上手段が見あたらないという時に使われます。 「ぐうの音も出ない」は「言い返せない」時に使うので、意味が異なります。

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「ぐうの音も出ない」と「手に負えない」の違い

「ぐうの音も出ない」と「手に負えない」の違いは、「扱いきれない」という意味の有無です。 「手に負えない」とは「自分の実力では扱いきれない」という意味で、「持て余す」とも言い換えられます。つまり、自分の能力で処理できる範囲を超えているものがある時に使う表現です。 「ぐうの音も出ない」という時は「処理しきれない」といったニュアンスは含まれていないので、区別する必要があります。

「ぐうの音も出ない」の使い方や例文

「ぐうの音も出ない」の使い方や例文

「ぐうの音も出ない」の使い方や例文(画像:Unsplash

この見出しでは「ぐうの音も出ない」の使い方や例文を紹介していきます。 「ぐうの音も出ない正論」「ぐうの音も出ない程に」「ぐうの音も出なかった」という表現と使い方を紹介します。それぞれの表現についてどんな「正論」であったり、どんな状況を表現した言葉かを確認しながら読んでください。

 

例文①ぐうの音も出ない正論

1つ目は「ぐうの音も出ない正論」という表現を紹介します。 ・取引先の主張は、ぐうの音も出ない正論だった。 「ぐうの音も出ない正論」とは「言い返す余地のない正論」という意味です。つまり、反論すべき部分が一切なくて全てが正しい主張という意味です。例文では、自分のミスなどに対する取引先の主張が一切反論する余地のない正しい主張だったことを意味しています。

例文②ぐうの音も出ない程に

2つ目は「ぐうの音も出ない程に」という表現を紹介します。 ・自分の仕事に対する意識の低さについて、ぐうの音も出ない程に指摘を受けた。 「ぐうの音も出ない程に」とは「言いくるめられて、反論の余地がないほどに」という意味です。つまり、相手の主張が正しく、何も言い返せないほど正しい事を言われた時に使う表現です。例文も自分の意識の低さについて言い返せないほど正しい指摘を受けたことが表現されています。