「ご連絡ください」は印象が悪い!より良い連絡の催促の表現を解説します!

「ご連絡ください」は敬語として適切な表現ではない

ビジネスメールでは、目上の方と連絡する機会が多いですが、返信を求めるときの敬語として「ご連絡ください」とは書いてないでしょうか? 丁寧にお願いしているようにも読めなくないですが、 よくよく見てみると、「連絡してください」という表現になります。 そのため、実はこの「ご連絡ください」という敬語は間違ってはいないまでも、 知らないうちに下の立場から要求するような言葉遣いになっています。 人によっては気にしないかもしれませんが、「ご連絡ください」という言葉には、相手に行動を要求しているため、 受け取った相手は居心地の悪さを感じるかもしれません。

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「ご連絡ください」は高圧的で傲慢

「ご連絡ください」という言い方は、実際に使っている方も多く、メールや会話のなかでもよく使われています。 一般的な敬語やマナーとしても、間違いではありませんが、「ください」という言葉には、 「○○してください」と同じで行動を要求する命令形ですから、相手には、強要されていると感じさせてしまうかもしれません。 そのため、「ご確認ください、ご連絡ください」と何度も繰り返していると高圧的な人だと思われてしまう恐れがあります。

 

連絡を催促する時のオススメの表現3つ

「ご連絡ください」は「○○してください」という命令形を使っているために、目上の方に使用するという点では適切ではないでしょう。 間違った敬語表現でもありませんが、相手との関係をこじらせてしまう可能性すらあります。 そのため、連絡してほしい時には、「ご連絡お待ちしております」と、こちらが待つ表現を使う。 「ご連絡お願いいたします」と、こちらがお願いするようにすると、柔らかい印象を与えることができます。

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ご連絡お待ちしております

目上の人に、返信をお願いするときには、「ご連絡お待ちしております」と使うのが正しい表現です。 とても使いやすい表現ですし、上司や取引先の方でも、どんな相手に使っても問題ありません。 たまに、「お待ちしております」というのは上から目線だと感じる方がいるようですが、正しい表現ですので、問題ありません。 まず「連絡」は相手に行っていただく動作なので、「ご連絡」というのが適切です。 対して「待っている」のは自分ですので、謙って表現する謙譲語に変換します。 「待っている」も「待つ」と「いる」の2つの言葉でできていますから、 「待つ」は「お待ちする」、「いる」は「おる」繋げて「お待ちしております」となります。

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ご連絡 お待ち申し上げます

この表現を聞きなれない方もいるかもしれませんが、これも正しい表現になりますのでオススメです。 「申し上げます」は、自分をへりくだる、相手に尊敬の意を表す謙譲語です。 硬すぎるような気がするからと言って使わないのは勿体ないくらい、丁寧ないい方です。 ちなみに、最後の「ます」を、「おります」に変えることもできます。 「おります」は「○○しています」のより丁寧な言い方です。 「ご連絡お待ち申し上げております」と締めくくるのも間違いではありません。 「ご連絡お待ちしております」より、かしこまった表現ですので、取引先の担当者などの外部の方、社内の重役の方などに使っていきましょう。

ご連絡 願います

「ご連絡願います」は失礼ではないのですが、前述の「ご連絡お待ちしております」などと比べると、くだけた表現です。 そのため、使える範囲は狭くなります。 親しい上司や同僚へのちょっとした確認のメールくらいで、社内程度の範囲で抑えると無難です。 一般的に使っても失礼ということはありませんが、ビジネス文書やメールなどの相手を敬う表現が必要な場面で「ご連絡願います」では、失礼なやつだと思われかねないので避けましょう。 「ご連絡願います」というのも敬語として正しい表現です。要求することを「願います」という敬語にして「ご連絡」と繋げただけですから正しい表現です。 ですが、より丁寧で多くの場面で適切な表現もありますから、「ご連絡願います」を失礼な表現のように感じる人もいると思います。

 

「ご連絡」の類語とその英語表記

次に、「ご連絡」の他の言い回しについても紹介していきます。表現の幅を広げていきましょう。 また、海外の企業を相手にするとき、「ご連絡」を失礼の無いように、英語で表現するにはどのように書けばいいか、例文も一緒に紹介します。

「ご連絡」の類語は「お伝えください」「おしらせください」

連絡の類義語として「伝える」と「知らせる」があげられます。 「ご連絡ください」は自分に返信をお願いする時に使いますが、 自分以外の第三者へ持ち帰って連絡をお願いするときに、使われるような「お伝えください」という表現になります。 また、同じ意味の言い回しとして「おしらせください」とも表現できます。