「憤慨」(ふんがい)と「憤怒」「激怒」「憤激」「激昂」の違いや例文など紹介!

 

「憤慨」(ふんがい)の要点

  • 意味:「とても怒ること」
  • 例文:「上司の傍若無人な言動に憤慨するのも無理はない。」
  • 類語:「憤怒」「激怒」「激憤」「激昂」
  • 「get/be angry」「get/be mad」「get/be indignant」「get/ be furious」
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憤慨とは

(画像:Unsplash

「憤慨」という言葉をニュースなどでよく耳にすることがありますが、その正しい意味と使い方を知っていますか。 この記事では、「憤慨」の意味と使い方、また「憤怒」や「激怒」といった類語とのニュアンスの違い、英語表現について詳しく説明します。まずは意味から見ていきましょう。

 

憤慨の読み方は「ふんがい」

「憤慨」の読み方は「ふんがい」です。 「憤」という字は音読みで「フン」、訓読みで「いきどおる」であるように強い怒りを表します。「慨」という字は音読みで「ガイ」です。「概念」「概略」の「ガイ」と同じ読み方ですが、「慨」は部首が「りっしんべん」であるように心の動きを指しています。 この2つの漢字の持つ意味については後ろの見出しで詳しく説明します。

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憤慨の意味は「とても怒ること」

「憤慨」は「とても怒ること」を意味する熟語です。 「憤」という字は、「恨みや怒りといった激しい感情を持つ」ことを指します。「慨」という字にも「恨みや悲しみなどで心が揺れ動く」という意味があります。この「激しい感情で揺さぶられる」という意味の漢字が作る熟語が「憤慨」です。 ただ怒っているのではなく、非常に激しく腹を立てていたり、特に不正など道理に外れたことに対する義憤を抱える様子を指します。

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憤慨の類語は「憤怒・激怒・激憤・激昂」

(画像:Unsplash

「憤慨」の類語には「憤怒」「激怒」「激憤」「激昂」があげられ、どれもとても怒っている様子を表す言葉です。 この見出しでは、4つの類語と「憤慨」とのニュアンスの違いについて説明します。どの言葉も意味合いが少しずつ異なるので、文脈や状況によって使い分けられるようになっておきましょう。

憤慨と憤怒の違い

「憤慨」の類語の「憤怒」は「怒りを抑えることができず爆発させること」「鬼のような形相で激しく怒ること」という意味で、「ふんぬ」と読みます。 この言葉も激しい怒りを指しますが、「憤慨」のように「道理に外れたことに対する正義感からの怒り」に対して使われることは多くありません。また、「憤慨」は「憤慨する」と動詞で使われることが多いですが、「憤怒」は名詞として使われます。

 

憤慨と激怒の違い

「激怒」も「憤慨」の類語として挙げられる、なじみ深い言葉です。「激怒」は文字通り「激しく怒ること」を意味する言葉です。 「憤慨」は「概」の字が表すように、悲しみや恨みといった強い感情からくる怒りを指しますが、「激怒」は純粋に「怒り」の感情のみを指す言葉です。「激怒」は「憤慨」と同様、「激怒する」と動詞の形で使われます。

憤慨と憤激の違い

「憤激」は「憤慨」と同じ漢字を含んでいる類語で、「ひどく怒ること」という意味です。「ふんげき」と読み、場合によっては「激憤(げきふん)」と表されることもあります。 「憤激」には「激」が表すように「怒りを爆発させる」といったニュアンスが含まれていますが、「憤慨」は怒りを知覚している状態です。また、「憤激」は名詞としても「憤激する」という動詞としても使うことができます。