不文律(ふぶんりつ)の意味や使い方・例文など紹介します!

 

不文律とは

(画像:Unsplash

ビジネスシーンやスポーツの世界で使用頻度が高い言葉に「不文律」があります。所属している組織の「不文律」を知らないことで、不利益を被った経験がある人もいることでしょう。 ここではまず、「不文律」の読み方と正しい意味について説明します。別な言い方も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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不文律の読み方は「ふぶんりつ」

「不文律」には、「不文」と「律」という2つの語句が使われています。「成文」の対義語である「不文」と、「法律」や「規律」などに使われる「律」によって成り立っている言葉です。 「不文律」の読み方は、「ふぶんりつ」となります。「不文律」の語源は定かではありませんが、昔から使われていることに間違いはありません。社会生活や組織運営に関わる場面でも、「不文律」の使用頻度が高いです。

 

不文律の意味は「暗黙の決まりごと」

「不文律」はいくつかの意味を持ちます。原則的には「文字や文章に書き表していない、暗黙の決まりごと」という意味で使われます。「明文化されていない法律」というニュアンスで、使用することもあります。 「不文律」は業界・企業・組織といった特定の集団において、秩序を保つために慣習的に守られている決まりごとと認識されています。そのため「不文律」を破ると、非難の対象になるのが一般的です。

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不文律の類語

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「不文律」には類語が複数あります。「暗黙の」という形容動詞の後に、「ルール」「決まり」「約束」という言葉が続くのが一般的です。また「掟」も類語の一つです。しかし、言い換える言葉によってニュアンスは異なります。 ここでは「不文律」とその類語について、ニュアンスの違いや使い方も含めて説明します。

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不文律と暗黙のルール/決まり/約束の違い

「不文律」の類語として使われることが多いのが、「暗黙のルール」「暗黙の決まり」「暗黙の約束」という表現です。「不文律」は「明文化されていない決まりごと」という意味なので、チームや職場といった限定された範囲でも使われます。 一方の「暗黙のルール」「暗黙の決まり」「暗黙の約束」は、わざわざ文章にしたり口で説明しなくても守るべきものだというニュアンスで使われます。そのため公共の場でしてはいけないことや人として了解し合うべき決まりごとという意味が、「暗黙のルール」「暗黙の決まり」「暗黙の約束」には含まれます。

不文律と掟の違い

「文章化されていない決まりごと」という意味の「不文律」は、破ることで非難されることはあっても罰則を科されることはないものです。しかし「不文律」の類語としてあげられる「掟」になると、そのニュアンスが変わります。 「掟」は、「その行為に対しこうあるべきと定められた規則あるいは取り決め」という意味の言葉です。そのため「掟」を破ると、何らかのペナルティを与えられることが多いです。より強制力を求められる際に、「不文律」ではなく「掟」が使われると覚えておきましょう。

 

不文律の英語は「unwritten law/rule」

「不文律」を英訳すると「unwritten law/rule」となります。 ・There is an unwritten law an Imperial succession person is limited a man in Japan. (日本には皇位継承者は男性に限定されるという不文律があります。) ・There was an unwritten law which has to resign from the House of Lords to participate in a political party. (政党に参加するためには、貴族院を辞めなければならないという不文律がありました。) このように日本だけでなく、世界各国で「不文律」の英訳である「unwritten law/rule」という言葉が使われています。

不文律の具体例

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組織に所属している限り、私たちは何らかの「不文律」に縛られているといっても過言ではありません。さらに「不文律」は、言われなくても守るべきであると認識されています。 そこで日常生活の中で「不文律」が使われることが多い状況について、具体例を紹介します。