「commit」の様々な意味や使い方を例文つきで紹介!

「commit」とは

(画像:Unsplash

日本語でもビジネス上の会話で「コミットする」とよく言ったり、最近では「commit」という英単語が身近になってきました。しかし、なんとなくの意味はわかっても正確な使い方まではわからない人が多いかもしれません。 ここでは「commit」の使い方を解説していきます。まずは意味と語源から見ていきましょう。

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「commit」の意味は「〜を犯す」「〜に取り組む」「〜を約束する」

「commit」の意味は「~を犯す」「~に取り組む」「~を約束する」です。「委託する」「引き渡す」というように和訳することもあります。詳しくは次の語源の見出しで解説しますが、「(力などのエネルギーを)送り出す」というイメージです。 ビジネス上で「コミットする」という時には「責任を持って積極的に取り組む」という意味です。「全責任を負う」「約束する」という意味で使用され、英語の「commit」とほぼ同じ使い方をします。

 

「commit」の語源

「commit」は接頭辞「com」と語根「mit」に分けることができます。「com」は「一緒に」「一斉に」という意味を、「mit」は「送る」という意味を持っています。つまり、「commit」が本来持つ言葉のイメージは「何かを一斉に送り出す」ということです。 この語源から「責任や力を送る」、つまり「取り組む」となります。しかし、ただ取り組むだけでなく「責任を持つ」というニュアンスによって「(結果を)約束する」などという訳があてられています。

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「commit」の名詞は「commitment」

「commit」は動詞で、名詞として使用する場合は「commitment」となります。基本的には「commit」をそのまま名詞化した意味を持つと覚えておきましょう。 「約束」「言質」という「責任や証拠が伴うもの」という意味や「責任」そのものを指す言葉として使われたり、「commit」の「一斉に送り出す」イメージから「委託」「引き渡し」、また犯罪関連では「投獄」「拘留」という意味でも使用されます。

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「commit」の使い方と例文

続いて、「commit」の使い方を例文とともに説明します。 「commit」は自動詞としても他動詞としても使うことができます。自動詞として使う場合にはどの前置詞を後ろに取るのか、また他動詞として使う場合はどのような熟語となるのかを正確に把握していきましょう。

commit to

「commit」は自動詞として使う場合、「commit to」で「約束する」「引き受ける」「取り組む」という意味になります。 ・I have to commit to memory for the next examination. (次の試験のために暗記に取り組まなくてはならない。) ・I’m sorry but I am too busy to commit to the project. (申し訳ありませんが、忙しすぎてそのプロジェクトを引き受けることはできません。) 「commit to」は文脈によってその都度意味や訳が変わります。「commit」の語源のイメージを生かして柔軟に意訳するようにしましょう。

 

commit a crime

「commit」には「~を犯す」という意味もあり、「commit a crime」で「罪を犯す」という熟語になります。 ・He admitted that he had committed the crime. (彼は、自分がその罪を犯したと認めた。) ・I am believing that she never committed the murder. (私は彼女がその殺人を犯したわけがないと信じている。) 他にも、「commit suicide」で「自殺を犯す」という表現や、「commit a fraud」で「詐欺を犯す」、「commit a foul」で「反則を犯す」という表現もあります。

commit oneself to

「commit」を他動詞で使用し、「commit oneself to」で「~を捧げる」「賛成する」という意味になります。 ・He didn’t commit himself on the issue. (彼はその問題についての意見を差し控えた。) ・I know my boyfriend cannot commit himself to me because of his job. (彼氏は仕事のせいで私に尽くすことができないということを私はわかっている。) この熟語も、「commit」の「送り出す」というイメージを持っていると「同意を送る」「自分の力を相手に送る」などと理解することができます。