ビュッフェやバイキング形式の飲食店は営業自粛などの対策に追われる。すたみな太郎など各社の事例を紹介。

 

ビュッフェやバイキングが軒並み中止となる

1分でわかるニュースの要点

  • ファミレスのサラダバーなどサービスの中止相次ぐ
  • ホテルのバイキングや空港ラウンジの飲食にも影響
  • 苦しい経営が続く飲食店業界

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ビュッフェ、バイキング中止の事例

焼き肉と寿司の食べ放題が好評のすたみな太郎系列の一部店舗が営業を自粛し、ステーキ&ハンバーグチェーンのビッグボーイもサラダバーを一時中止しています。さらにバイキングなどを中止するホテルも多く、ANAクラウンプラザホテルは朝食をビュッフェスタイルから定食セットに変更しています。

 

スタミナ太郎が店舗営業を自粛

すたみな太郎を運営する株式会社江戸一は10日政府のビュッフェ形式での会食自粛の要請に応え、3月5日から同12日までの間営業を自粛するとしていました。 しかし長引く感染拡大の影響で一部店舗の営業自粛を延長させると自社のウェブサイトで発表しています。 営業再開時期は個別店舗の事情を勘案し3月中旬としていますが、一部店舗の営業再開時期は未定となっています。既に営業を開始した店舗についても営業時間を短縮する方針です。

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ファミレスのサラダバーなども中止

株式会社ビッグボーイジャパンが運営するステーキ&ハンバーグチェーンのビッグボーイは、全国301店舗でサラダバーのサービスをしばらく取りやめるとしています。 また株式会社ココスではファミレスのココスとエルトリートのビュッフェスタイルの朝食バイキングを3月4日から当面休止すると発表しました。 さらにココスでは朝食バイキングのサービスを提供する店舗の開店時間を午前10時に変更し、24時間営業の店舗では午前6時~同10時の営業を取りやめています。

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ホテルや空港ラウンジのビュッフェ中止

ホテルや空港ラウンジのビュッフェでも中止が相次いでいます。東武ホテルレバントではホワイトデーの時期に行われているホワイトデーデザートビュッフェを中止すると発表しています。 またJALが成田空港などで運営する高級ラウンジもビュッフェ形式でのサービスを一時中止し、しばらくは個食、個包装での提供か従業員によるサービスに切り替えています。 こうした対応は空港だけにとどまらず、ANAでは国内線普通の機内でのドリンクサービスや毛布の提供を中止しています。

回転寿司の寿司の回転中止

回転寿司チェーンでは、はま寿司が3月3日から全国で回転サービスを中止し、タッチパネルでの注文のみにするとしています。 はま寿司と同様の対応を行うのはカッパ・クリエイト株式会社が運営するかっぱ寿司で、3月4日から回転サービスよる商品提供を中止しました。 また回らない回転寿司で知られる元気寿司や魚ぺい、千両を運営する元気寿司株式会社も3月6日からレーンによる商品提供を中止すると発表しています。

 

個包装されたパン

ベーカーリー店でも感染拡大対策の一環として飛沫感染防止のためにパンなどの陳列商品の個包装を行っています。 しかし焼き立てのパンを直ぐにビニール袋に入れてしまうと水滴などで品質が落ちてしまうため、冷ませてから袋詰めしなくてはならないといった弊害も起きています。 厚生労働省では食品からの感染は事例がないとする一方、食品に接触したことで感染が起こる恐れがあると注意を呼び掛けています。

飲食店各社対策に追われる

新型コロナウイルス感染拡大防止策は飲食店の事業形態ごとに違いがあり、提供そのものを中止したりビュッフェ形式の食事の提供を自粛したりと様々です。 ベーカリーのように商品を陳列して販売する店舗では、個包装や備品類の洗浄や殺菌、消毒などの衛生管理を徹底させ顧客に安全性をアピールしています。 こうした中、はま寿司では従業員1名の感染が確認され対応に追われました。はま寿司では自社のウェブサイトで従業員の勤務履歴を公表したうえで、当該店舗を7日から営業中止の措置を取ったと発表しています。