「茫洋(ぼうよう)」の意味や「茫洋とした」を用いた例文を解説します

 

「茫洋」(ぼうよう)の要点

  • 意味:「広々としている様」
  • 由来:「広々としている、果てしなく広がっている」「ぼんやりとしている」「広い」
  • 例文:「私の眼前には茫洋たる海が広がっていた。」
  • 類語:「壮大」「茫漠」
  • 対義語:「有限」「狭量」
  • 英語:「vast」「limitless」
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茫洋とは

茫洋

茫洋(画像:Unsplash

「茫洋」という言葉は、あまり馴染みがないものだと感じる人もいるでしょう。ビジネスシーンで見かけることがあっても、意味がよくわからずに何となくスルーしてしまっている、という人も少なくはない言葉です。 ここでは、「茫洋」がどのような意味を持つのかについて詳しくご紹介していきます。

 

茫洋の読み方は「ぼうよう」

「茫洋」の読み方は「ぼうよう」です。 「茫」があまり見慣れない漢字ですから、読み方に戸惑うこともあるかもしれませんが、「亡」という字が含まれていることに注目してみましょう。この「亡」は「ぼう」と読む字ですから、それを思い出せば「茫洋」の「茫」もスムーズに「ぼう」と読むことができます。 「茫」は「茫洋」以外で見る機会がないような漢字ですから、ここで読めるようにしておきましょう。

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茫洋の意味は「広々としている様」

「茫洋」の意味は、「広々としている様」です。これは、景色や風景が限りなく広がっているという意味だけではなく、人間性のことも表しています。 捉えどころがないとか、掴みどころがないという人のことを「茫洋とした人物」と表現することがあります。他にも「広々として目当てがつかない様子」といった意味もあります。全体像を把握しきれないというイメージを持っていれば問題ないでしょう。

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茫洋の語源

「茫洋」の「茫」には、「広々としている、果てしなく広がっている」といったように、遥か彼方まで開けているという意味と、「ぼんやりとしている」といったような、掴みどころがないというような意味があります。 また、「茫洋」の「洋」には、「広い」という意味があるため、この2つの漢字が組み合わさることによって、「広々としている」という意味を持つ「茫洋」という言葉が生まれました。

茫洋の使い方と例文

茫洋

茫洋(画像:Unsplash

「茫洋」は意味だけではなく使い方も難しい言葉です。実際に使う時にもどかしい思いをしないようにするためにも、しっかりと使い方をおさえておきたいところです。 そのために役立つ例文をいくつかご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

 

茫洋たる

まず「茫洋」を詩的に使った例文をご紹介します。

例文

  • 私の眼前には茫洋たる海が広がっていた。

これは、「茫洋たる」という言い回しを使って「広々とした」という意味を表した例文です。「茫洋たる」は小説や詩などで多く使われる表現で、「茫洋」の持つ意味をより詩的に表現します。 「~たる」という言い方をすることによって、文学的なニュアンスを醸し出すことができます。

茫洋とした

次に「茫洋」を一般的に使った例文をご紹介します。

例文

  • 彼はどこか茫洋とした人物だ。

これは、「茫洋とした」という言い回しを使って「掴みどころのない」という意味を表した例文です。「茫洋とした」は人物や風景を修飾する言い回しです。この例文では、「彼」が「茫洋」としている、つまり掴みどころのない人物であるということを表しています。 「~たる」よりも口語的な表現であることに注目しましょう。