眉目秀麗(びもくしゅうれい)と「容姿端麗」の使い分け・意味や例文まで解説

眉目秀麗(びもくしゅうれい)とは

(画像:Unsplash

「眉目秀麗」という言い回しがあります。漢字から推測して肯定的な意味だろうと思いつつ、具体的な使用場面までイメージできない人も多いのではないでしょうか。 また、漢字の画数が多く音読みしにくい漢字も交ざっています。よくある読み間違いについても解説していきます。

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眉目秀麗の読み方は「びもくしゅうれい」

「眉目秀麗」の読み方は「びもくしゅうれい」です。「じもくしゅうれい」「びめしゅうれい」は誤りです。 「眉」の訓読みは「まゆ」ですが、音読みは「び」です。「眉目(びもく)」は眉と目ですが、転じて顔立ちそのものを指す場合もあります。 訓読みすると「秀」は「ひいでる」、「麗」は「うるわしい」です。「秀麗」を単体で使用することも多く「他と比較して一段と優れ、立派で美しいこと」という意味です。

 

眉目秀麗の意味は「顔立ちが整っており、容貌が美しいこと」

「眉目秀麗」の意味は「顔立ちがたいへん整っており、容貌が優れていて美しいこと」です。 「眉目」も「秀麗」もそれぞれ個別で使われることも多い単語なので、それぞれの意味を知っていれば意味がわかります。 この言い回しを使う上で最も重要なのが、一般的に使う対象が男性に限られるという点です。きれいな女性を言い表すということはありません。あくまで男性の容貌を指して表現する場合に使う言い回しです。

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眉目秀麗の語源

眉と目は、顔立ちの印象を決める重要な要素です。目と眉の距離と顔の印象を研究した論文では、目と眉の距離によって「積極的」「涼しげ」「怒ってそう」など単純な美醜以上の影響があることもわかっています。 そのため、「眉目」は「顔立ち」という意味で用いられるようになりました。 「眉目」と「秀麗」は別の言葉ですが、セットで用いられることが増え、決まった言い回しとして使われるようになりました。

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眉目秀麗(びもくしゅうれい)の類語

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容姿の美しさというのは、人を惹きつけてやみません。そのため、容姿の美しさを褒める言葉は古今東西数多くあります。 類語とのニュアンスの違いを理解しておくと、より安心してこの言い回し使うことができます。ポジティブな言葉とはいえ、誤った使い方をすると失礼にあたる場合もあるため、注意が必要です。

眉目秀麗と容姿端麗の違い

よく似た言葉に「容姿端麗(ようしたんれい)」があります。 まず、2つの言い回しの大きな違いは「眉目秀麗」は男性に使い、「容姿端麗」は女性に使うことが一般的という点です。「容姿端麗」にはどこか繊細で華やかな様子が付け加わるため、中性的な美少年に使うなら男性でもあり得ます。 また、「眉目」は顔立ちを表すのに対し「容姿」は体型や姿勢などを含めた全身を指すという違いもあります。

 

眉目秀麗と男前・色男の違い

男性の魅力に対するポジティブな言葉に「男前・色男(おとこまえ・いろおとこ)」があります。 「男前」は男らしく精悍な顔立ちを表すのが一般的です。また、それにとどまらず「かっこいい」人物に広く使います。漢気があるといった性格も言い表します。 「色男」は女性を惑わせる雰囲気を持った色気のある男性のことですが、「眉目秀麗」は男らしさや色気より特に顔の要素や配置が純粋に整っている時に使う言い回しです。

眉目秀麗と明眸皓歯の違い

「明眸皓歯(めいぼうこうし)」も見た目のすばらしさをうたっており類語といえます。 「明眸皓歯」は中国の美女楊貴妃(ようきひ)の美貌を表す言い回しです。唐の詩人・杜甫(とほ)の詩が語源ということもあり、女性に使われます。漢字の意味は、澄んだ目元や白く整った歯並びのことです。 漢字が難しいことや非常に優れた見た目に対してしか使えないことから、現代では使われる機会は決して多くはありません。