「相槌を打つ」の意味や使い方を解説!使用するシチュエーションも合わせて紹介!

 

相槌を打つの意味と読み方

コミュニケーションの基本である「相槌を打つ」行為。実践できてもその言葉の意味や使い方を正しく理解している方は少ないと思います。 まずは基本的な部分をご説明します。

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「相槌を打つ」の意味は「相手の話に受け答えをすること」

「相槌を打つ」は相手の話に言葉を返したり、うなずいたりすることをいいます。「うん」「へえ」「そうなんだ」と短いレスポンスを返すことを「相槌を打つ」といいます。 あくまで、主体である話し手に調子を合わせ、話を促す意図のレスポンスを返すことをいいます。 自分の意見や感想をまじえた長い返事をする場合、「相槌を打つ」という言葉は使いません。

 

「相槌を打つ」の読み方

「相槌を打つ」は「あいづちをうつ」と読み、読み仮名をふる場合は「ず」ではなく「つ」が正解です。「槌」は一字では「つち」と読み、意味は物をたたく道具です。そのため、濁っても「づ」となるので注意しましょう。

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「相槌を打つ」の使い方と例文

ここまで、「相槌を打つ」の意味と読み方について解説しました。続いて、「相槌を打つ」の正しい使い方と間違った使い方をご紹介します。 「相槌を打つ」は普段使いされる言葉だけに、誤った使い方をしているとわかる人にはわかってしまいます。きちんと理解して正しい日本語を使えるようになりましょう。

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「相槌を打つ」の正しい使い方

「相槌を打つ」は、真剣に話を聞いている場合でも、軽く聞き流しているような場合でも使うことができます。 「相槌を打つ」のポイントは、返す言葉や反応が短いこと、主体はあくまで話し手だということです。「すごい」「初めてきいた!」「それいいね」などの短い言葉であれば、「相槌を打つ」と表現することもあるでしょう。 「相槌を打つ」を使う場面は特に限定されません。「真剣に」「興味津々で」「適当に」など形容詞によって自在に雰囲気を変化させることができます。そのため、「相槌を打つ」という言葉だけでは状況をイメージしづらいこともあるので、形容詞とセットで使うとよいです。

「相槌を打つ」の間違った使い方

「相槌を打つ」の使い方でよくある間違いが、「相槌を入れる」です。相槌は「入れる」のではなく「打つ」ものなので、誤った使い方はしないよう注意したいものです。 「相槌を打つ」を「相槌を入れる」としてはいけない理由は、「相槌を打つ」の語源からも明らかです。「相槌を打つ」の語源については後述します。 また、「相槌をする」というのも一般的な使い方ではありません。決して間違いではありませんが、「相槌を打つ」と表現した方が知的な印象になるでしょう。

 

「相槌を打つ」の例文

「相槌を打つ」の使い方を説明したので、続いて例文をいくつかご紹介します。 ・彼はどんな時も真剣に相槌を打ちながら話を聞いてくれた。 ・適度に相槌を打ちながら相手をおだてる彼女は世渡り上手だ。 ・相槌を打ってはいるものの、上の空で聞いている。 例文からも、「相槌を打つ」がさまざまな様子に対応しているのがわかるでしょう。 また、上手に「相槌を打つ」ことをテクニックとみなすこともあり、次のような使い方もされます。 ・相槌を打つのがうまい女性とは話しやすい。 ・相槌の打ち方一つで、相手の心をほぐすことができる。 「相槌を打つ」はさまざまな場面で活用できる言葉なので、積極的に使いながら意味を覚えていくのもいいでしょう。

「相槌を打つ」の由来は「鍛冶屋」

「相槌を打つ」の語源は、江戸時代の鍛冶屋にさかのぼります。鍛冶屋では鉄を鍛えるため、職人が金槌(かなづち)で熱い鉄を繰り返し打ちつけます。このとき、師匠と弟子の2人で同じ鉄を交互に打つことで、時間のロスを減らし効率的に鉄を鍛えることができました。 2人で1つの鉄を打つため、お互いに呼吸を合わせることが何より重要です。特に弟子の方は、師匠の間合いや呼吸、意図をくみとりながら、絶妙なタイミングで自分の金槌を振り下ろす必要がありました。このようにして、お互いに金槌を打つ様子から、「相槌を打つ」という言葉ができたといわれています。