「顎で使う」の意味を徹底解説!由来や例文など詳しく解説!

 

「顎で使う」の意味は「高慢に指図したり何かをさせること」

皆さんは「顎で使う」の意味をご存知ですか? 『顎で使う』とは、正しくは『高慢に指図したり何かをさせること』という意味になります。 よく聞く言葉ですが、言葉としてはなかなか発することの少ない言葉ですよね。 ニュアンスとしては分かるものの、意味として正しくと言える方は少ないのではないでしょうか。 この言葉は口で言う代わりに顎を使って、上から指図する時によく使います。 今回は、そんな「顎で使う」という言葉についてより詳しく解説していきます。

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「顎で使う」の由来

「顎で使う」の由来・語源をたどると、日本の古くからの慣習に由来します。 日本では大昔から、身分の高い「殿様」や「大名」が自分の身を隠すために「顔を見せない」慣習をとっていました。 理由として個人を特定されると、自分の身の危険が脅かされる時代だったからです。 そのため「家臣」などの部下、「家来」などの目下の者には土下座や深々と頭を下げさせて、自分の顔を見せないようにしていました。 つまり、家臣や家来などからは目上の方というのは「顎しか見えない」状態だったのです。 そしてこの顎が上下に動くのか、それとも左右に動くのかで殿様や大名が何をして欲しいのかを察する文化だったと言えますね。 その「顎で使う」という慣習が現代になって、「高慢に指図したり何かをさせること」という意味に少しずつ変わってきたと言えます。

 

「顎で使う」の使い方と例文

「顎で使う」という言葉の意味は「高慢に指図したり何かをさせること」という意味だと分かりました。 では、「顎で使う」という言葉にはどのような使い方、例文があるのでしょうか。 実際に「顎で使う」使い方や例文をご紹介いたします

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「顎で使う」の使い方

「顎で使う」という言葉は、目下の者を従えさせるために使うことが多い言葉です。  ですので、「顎で使う」の前に主語を交えて、誰に対して顎で使うかを表す場合がほとんどです。 ・部下を顎で使う上司 ・子供を顎で使う親 ・夫を顎で使う妻 ・被験者を顎で使う研究者 立場が下の者を主語に置いて、その者を従えさせる上の立場の者という風に使いうことが多いです。 シンプルな覚え方として『〇〇を顎で使う△△』と覚えておくと良いかもしれませんね!

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「顎で使う」の例文

ここでは、「顎で使う」を使った例文をご紹介いたします。 「あれが部下を顎で使うので有名なワンマン社長だよ」 「あの芸能人はマネージャーを顎で使っているっていう噂だよ」 「私を顎で使う妻にはもうウンザリだ」 「学校一の不良が後輩達を顎で使っている所を見た」 このように「顎で使う」という言葉は主に、人の噂話やヒソヒソ話などで多く使います。

「顎で使う」の類語や英語表記

先程は「顎で使う」という言葉の使い方や例文をご紹介いたしました。 では「顎で使う」という言葉にはどのような類語、英語表記があるのでしょうか。 実際の「顎で使う」の類語や英語表記をご紹介いたします!

 

「顎で使う」の類語は「手足として使う」「意のままにする」

「顎で使う」の類義語として「手足として使う」「意のままにする」などがあります。 「手足として使う」というのは「代わりとなって動かせる・働かせる」という意味でよく使われます。 そのため、顎で使うとは違い「仕事関係」に限定されて使われることが多いです。 また、「意のままにする」というのは「物事が思うようになるさま」という意味になります。 こちらは顎で使うとは異なり「相手や組織をコントロールする」という状態を表します。 類語ではありますが、どちらも「顎で使う」とは別のタイミングや状況で使われるようですね。

「顎で使う」の英語表記は「at will」

「顎で使う」を英語で表記すると「at will」となります。 なぜ「at will」かと言いますと、at willの意味として「意のままに」「自分が思うままに」というものがあるからです。 例文は以下のようになります。 ・The boss who changes the schedule at will.(意のままにスケジュールを変更するボス) ・Magicians manipulate subjects at will.(マジシャンが被験者を意のままに操る) 「顎で使う」の意味は「誰かを上から指図すること」に限定されますが、「at will」は誰かに限定されず「自由自在に」などの意味も含まれています。 ・Everyone enter and leave at will.(誰もが自由に出入りする) 顎で使うという意味で使われる「at will」ですが、より多くの場面で使える言葉と言えますね。