5sの役に立つ意味や使い方を解説します!【ビジネス用語】

 

5sとは「整理、整頓、清掃、清潔、しつけ」

5sとは「整理、整頓、清掃、清潔、しつけ」を意味し、職場環境の改善で最も重要な要素です。 今回は5sの各要素の説明、5s導入によるメリット及び成功例をご説明します。

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整理

「整理」とは、「バラバラに散らかって片付いていない無数のものを、必要なものと不必要なものに分類する」と言う意味を持っています。 たとえば、引越しをする時、必要なものは取っておき、そうでないものはゴミとして処分するかと思います。 このように、無数のものから本当に必要なものだけを抽出する作業を「整理」と呼ぶのです。 さらに「整理」には、抽出した必要なものを必要性に応じて、さらに細かく分類する作業も含まれます。 これによって、何が最も必要であり、あまり必要でないかが人目で分かるようになります。

 

整頓

「整頓」とは、「バラバラに散らかって片付いていない無数のものを、どこにあるのかわかりやすいように、適切に配置する」と言う意味を持っています。 「整理」が「片付いていないものを必要か不必要かで分類すること」を意味するのに対して、「整頓」では「ものを分類するのではなく配置すること」に重点を置いていると言う違いがあります。 机の上に散らかったものを机の中にしまうことを「整頓」と呼ぶ人もよくいますが、それは見かけが綺麗になっただけで「整頓」とは言えません。 たとえ、乱雑に見えても、すべてのものがどこにあるのかわかるように配置することが「整頓」と言うのです。

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清掃

「清掃」とは、「部屋などの空間に溜まったごみやほこり、汚れを取り除いて、綺麗な状態に保つこと」を意味します。 「清掃」の「清」は綺麗な状態であることを意味し、「掃」は箒でちりを払うように不必要なものをすべて取り除くことを意味します。 つまり、この「清」と「掃」を組み合わせて、「不必要なものをすべて取り除き綺麗にする」=「清掃」となるのです。 「清掃」には、単純にごみや汚れを取り除く作業を指す場合が大半です。 しかし、会社にとって不必要なタスクや備品などを排除して、効率性を高める場合も指しています。

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清潔

「清潔」とは、「あるものに一切の汚れが付着していない状態」と言う意味を持っています。 「清潔」であるためには、常日頃から身体を洗い、歯磨きも心がけ、体臭や口臭、フケが出ないようにすることが肝要です。 また、身体だけでなく、机の上や職場を定期的に清掃し、ごみやほこりが出ない状態に保つことも求められます。 さらに言えば、「清潔」は身体や職場などの目に見えるものだけでなく、その人の内面について指す場合もあります。 つまり、人格や生活態度がしっかりしていて、悪評もない状態を「清潔」と呼ぶこともあるのです。

しつけ

「しつけ」とは、社会や集団内での規範やマナーなどに見合った振る舞いができるように、教育することを意味します。 「しつけ」と聞くと、悪いことをすると鞭で叩かれると言う恐ろしい印象を持つ人は少なくないでしょう。 しかし、本来の「しつけ」には、暴力をもって物事を理解させると言う意味はまったく含まれていません。 目下の人間などに人の迷惑にならないよう行動できるよう教え諭すと同時に、自らも迷惑な行動をしないよう反省し律することが「しつけ」です。 相手が非常識な人間だとしても、「しつけ」と称して暴力を振るうことは避けましょう。

 

5sを社内に導入すると良い理由3つ

5sを社内に導入するとさまざまなメリットが得られます。 ここでは特に大きなメリット3点についてご説明します。

従業員が気持ちよく働ける

5sを徹底することで、従業員が気持ちよく働くことができます。 整理をすることで、不必要なものはすべて除かれて、本当に必要なものだけが職場に残ります。 整頓をすることで、すべての必要なものがわかりやすい場所に適切に配置され、ものを探す手間が大いに省けます。 清掃を定期的にすることで、ごみやほこりのない綺麗な環境で働けます。 清潔を常に心がけることで、心身ともにスッキリした状態を維持して、パフォーマンスの高い仕事ができるようになります。 そして、しつけをきちんとすることで、従業員全員が周りの迷惑にならない行動をするようになります。